2015年12月10日

マルチホーミングによる外部公開サーバの回線冗長化

この記事はDNS Advent Calendar 2015 - Qiitaの10日目の記事です。

DNS関係なさそうなタイトルですが関係あります。
むしろDNSの制御ができないと実現できない機能です。

このような構成のネットワークがあったとします。
10-01.png

DMZに公開サーバwwwとmailを置いて、メイン回線障害時に
バックアップ回線経由でwwwとmailにアクセスできるようにしたい場合。

通常時のトラフィックは赤矢印、メイン回線障害時のトラフィックは橙矢印の経路で流れるとします。
メイン回線の割当IP・NATルールは赤枠内、バックアップ回線の割当IP・NATルールは橙枠内に記載の通り。

WAN側の機器に求められる制御は以下の通りです。
1.回線の死活監視により、どの回線経由で通信を受け付けるか制御する
これはNATルールを2つ入れておけばいいような気もしますが
たぶん入らなかったんじゃなかったかな(1つのローカルIPに対して2つのNATルールは設定できない)
デフォルトゲートウェイがどちらの回線を向かせるかとかもルータ側で制御の必要あり。

2.DNS情報の書き換え
メイン回線障害時は以下のようなレコードになっているはずです。
www IN A 100.0.0.1
mail IN A 100.0.0.2

メイン回線障害を検知した場合、WAN側の機器は以下の通り
ゾーン情報をバックアップ回線の割当IPに書き換えます。
www IN A 200.0.0.1
mail IN A 200.0.0.2

WAN側機器はメイン回線とバックアップ回線の死活監視と切替制御
それからDNS権威サーバの機能を持っている必要があります。

この構成のメリットは
・BGP構成よりも安くなる
・異キャリアのアクセス回線が使える

この構成のデメリットは
・IPが変わる(DNS情報の反映に時間がかかる以上にIPアドレスでアクセス制御してたりすると厄介)

でしょうか。
BGP構成というのは、回線を2本引いてBGPでメイン回線からバックアップ回線宛に
ルーティングを変更させるやり方です。これはまぁBGPしゃべれるL3機器なら大体対応できる。
ただし異キャリアのアクセス回線は使えなかった(はず)なのと
回線費用も機器費用も高くなります。
posted by maroon at 15:46| Comment(0) | IT_設定関連メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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